▼統合失調症

・原因
明確な病因は現在においても不明ですが、脳内の神経情報伝達が過剰になり過ぎたために、幻覚や妄想、興奮などの症状を起こしていると考えられています。つまり「神経のはたらき過ぎ」です。このため、いろいろなことを自分と結び付けて考えてしまったり、イライラして周囲とトラブルになることがあります。



・症状
大きくわけて急性期と慢性期の状態があります。
神経のはたらき過ぎによって、幻覚や妄想、興奮などの派手な症状が目立つ時期を急性期といいます。急性期が過ぎると、休息をとりながら徐々に回復方向に向かいます。回復途上では無気力になったり、気分がゆううつになったり、とても疲れやすく根気が続かないなど、不活発な状態になります。いきいきした感情が湧かなかったり、対人関係も苦手になることが多いのです。
生活をしていく上での障害が起きることもあります。仕事の手順や要領が悪くなったり、細かいことにこだわり過ぎて前へ進めなくなったりすることがありますが、いずれも病気の症状です。



・リハビリテーション
急性期、休息期、回復期といった症状の経過・期間は人によって違います。長い目で見ると、少しずつ良くなっていくのですが、治り方は大変ゆっくりのことが多いです。薬の効き方などにも個人差があり、その人にあった治療をしていくことが大切です。
休息はリハビリテーションの第一歩です。睡眠と休養で十分なエネルギーが蓄えられると、自然に周囲に目がいき、好きな音楽を聴いたりテレビが見られるようになります。散歩や家事などの活動も少しずつ広がります。焦らず、じっくり見守ってください。

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